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執筆者の写真弦巻楽団

厳寒の日々が続いている札幌より


こんにちは。受講生の 伊能“イノッチ”武生です。 シェイクスピアの享年にヒタヒタと近づいてきた今年も、弦巻楽団演劇研究講座・演技講座『舞台に立つ』に参加しています。講座の3学期に限定すれば皆勤賞です。 演技講座ではこれまで幾つかのシェイクスピア作品をテキストにしてきました。 夏の夜の夢、ヘンリー六世 第2部、コリオレイナス、リチャード三世、ハムレット。 そして今回、弦巻楽団#32として講演する『私たちの街のジュリアス・シーザー(ジュリアスシーザー)』 私はこれらの作品を読む(観る)度に、毎回こう思います。 「人間って(本質の部分で)ひとっつも変わってねぇんだなぁ…」と。 現代はシェイクスピア没後400年を経過した平成最後の時代。 テクノロジーも進化して、社会的背景もどんどん進化しているというのに、今の社会にこれらの戯曲を当てはめてみると不思議とピタッと嵌る時があります。 学校でも会社でも街でも何でも良いのですが、私たちの身近な“社会”に当てはめて、これらの作品を読んで(観て)みてください。きっと「人間って(本質の部分で)ひとっつも変わってないなぁ…」と思うことがあるんじゃないかと思います。 

さて、現代の札幌では厳冬の最中、公演に向けての稽古が行われています。 昨日は2幕と3幕(ジュリアスシーザーは全5幕あります)のミザンス(立ち位置とか動きとか)の再構築をしました。実際に公演する舞台の尺は長辺で15メートルあるのですが、稽古場は目一杯つかっても半分の7メートルしかありません。その中で話(場面)の見せ方や客席からの見え方を考えながらミザンスをつくっていきます。ほんのちょとの違いで大きく伝わり方や見え方が変化するのが興味深いです。 変化といえば、シェイクスピア時代の人間と現代の人間で、変わっている部分があると私が感じているのが「民衆(市民)」です。もうシェイクスピア作品に出てくる民衆(市民)たちは「わいわい」と我先に声をあげ、そして自らの信念で動きます(ときには流されますが…)。そんなところもシェイクスピア作品の面白いところなのかと思います。

なんだか取り留めのない話になってしまいましたが、最期に一言…

弦巻楽団#32

私たちの街の『ジュリアス・シーザー』

の公演は、3/29〜4/1 札幌文化芸術交流センター SCARTSにて! カルテットオンライン予約フォームはこちらです。 https://www.quartet-online.net/ticket/julius-caesar 


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