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弦巻啓太

真夜中のダンディー


新年のご挨拶もないまま、2月になってしまいました。代表の弦巻です。

この間何もしていなかったわけではなく、1月中は24日〜27日まで三重県は津の劇場、津あけぼの座がプロデュースするユニット『あうんの会』に脚本・演出として参加し、『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』と言う新作を公演してまいりました。

この三重滞在と、出演者の坂口さんとの共同生活は笑いの絶えない、最高にハッピーな時間でした。

台本は昨年のうちに書き上げ、ネットを介して稽古を進め、改訂を行い、三重に渡ったのは14日のことでした。そこから本番まで、約10日間。

『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』

は40前後の男二人が一緒に暮らしてるコメディです。事情があって共同生活を送る二人の男、そこで巻き起こるトラブルや諍いを描いた喜劇でした。

ニール・サイモンの『おかしな二人』や、

大好きだったTVドラマ、鎌田敏夫氏の『大人のキス』や伴一彦氏の『子供が寝た後で…』、また沢山のバディ・ムービーといわれる名作群をイメージしながら、それに並ぶような作品を作りたい、そう考えて書き下ろしました。

出演のお二人、

坂口修一さん(大阪、ブルース・ウィリス似)

小菅紘史さん(第七劇場、三重、阿部寛似)

は稽古を重ねながら作品に沢山のアドバイスやヒントをくれました。スタッフさんからの意見も取り入れながら脚本は補強され、豊かになっていきました。みんなで育てた脚本と言えるでしょう。

坂口さんも小菅くんも弦巻とほぼ同世代、スタッフも音響の大久保くん(30歳)を除けば全員40代、という訳で、現場はアラフォー6人(+大久保くん)の、全員男性という座組でした。

なので稽古場での脱線も、雑談も非常に盛り上がりました。

そうした40代男性の実感が内容に反影した舞台になりました。

一番右が舞台美術、舞台監督の山中さん。ここに素敵なセットが立つことに…!!

稽古場に入ったその日には舞台を仮組して稽古できる、とても恵まれた環境でした。

稽古して、修正して、翌日その稽古を繰り返す。試す。

自分の演出プランへの対応やそれを基に発展させ、具体的な「シーン」にしていく、出演二人のその消化スピードに懸命に対応する10日間でした。

うまくいったり、うまくいかなかったり、

自分の脚本の未熟な箇所や強引な箇所、伝わりにくい箇所が改めてよく分かったりもしました。

本番は全5ステージ、ほぼ満席で全て公演できました。

ハプニングもアクシデントもありながら、好評で幕を下ろしました。三重県文化会館の松浦さんが「三重のお客さんがあんなに笑うことないよ」と仰るくらい、後半に至っては爆笑に次ぐ爆笑でした。

とても良い評価や感想をいただきました。上演台本も20部(!)購入していただけました。

チラシにも登場した人形が…。

土曜日のマチネはバックステージツアーも。

高校生に囲まれる坂口さん。

『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』は考えてみると久しぶりの、本当に久しぶりのウェルメイドコメディでした。

大阪から観に来てくれた宮川サキさんに『サウンズ・オブ・サイレンシーズ』との振れ幅が凄い!と言われました。そうか、また戻ってきたんだな。と思いました。

物語を生むことにもう一度立ち返ることができました。

『四月になれば彼女は彼は』『サウンズ・オブ・サイレンシーズ』そして『歌は自由を目指す』。

この三作品はそのまま、演出を見直す、それをフィクションに落とし込む、その結果を物語に介入させる、と言う試みでした。言ってしまえば、目の前の「フィクション」をどのように信頼してもらうか、それを問い続けていました。

それがぐるっと回って、弦巻の過去作品で言えば『ユー・キャント・ハリー・ラブ!』や『君は素敵』に並ぶタイプの脚本をもう一度書けるようになったと言うことです。ゴーサインを自らに出せるようになりました。

「あうんの会」の方々、出演の坂口さん、小菅くん、スタッフの皆さん、津あけぼの座、カミハマ演劇研究所のみなさん、三重の観客の皆さん、みんなのおかげです。ありがとうございます。

代表作と言える作品がもう一つ作れたことを、嬉しく思います。

札幌の、全国の観客にお見せ出来るのもそう遠くない、そう信じています。

終演後、坂口さんと照明の井坂さんはその日のうちに東京の現場へ(夜行バスで!)。

本当に奇跡のような座組、時間でした。

翌日、奥さんと合流した自分は伊勢神宮を三年ぶりに参拝し、名古屋経由で帰ってきました。

札幌ではその間、団員を中心に#32「わたしたちの街の『ジュリアス・シーザー』」が進んでいました。稽古の模様のブログが次々現在上がっています。

2019年も、フルスロットルで参ります。

少しずつ、ですが大胆に行きます。

本年もよろしくお願いします。

宮川サキさんと再会!

あうんの会第一回公演『海につくまで』の作演出、空宙空地の関戸さん!

大入り袋いただきました〜!

打ち上げはすき焼き!!良い顔のお肉!!

同じお肉やさんのモツ煮!!絶品!!

頭がとろけるくらい美味しかった!!

右から「あうんの会」プロデューサー油田さん、照明の井坂さん、音響の大久保くん。

第七劇場の鳴海くんとも再会!

津にはセントレアから船で。

稽古の後、こんな風に激論が…。

お風呂は銭湯へ。素敵な自動販売機!

三重で美味しかったものシリーズ。マンボウの唐揚げ!!

焼肉!!

差し入れでいただいた永餅。

差し入れでいただいた蛤お汁粉!!

猿田彦神社、再訪。

伊勢神宮、再訪。

赤福も再訪。

再訪して最高。

名古屋城の加藤清正さん。

尾張名古屋は城でもつ。

清正公とパシャリ。

北海道銘菓と名古屋城の夢のコラボレーション。

津あけぼの座といえば…今回もいただけました。山口さん4号(仮)!!!!

今年は亥年。喰らってやりました。美味かった!!


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