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弦巻啓太

歌は自由を目指す旅


小屋入りの、初日の報告もしないまま昨日、終演を迎えてしまいました(いけませんね)、弦巻楽団#30『歌は自由を目指す』。3日間、5ステージのみの公演でしたが、どの回もたくさんのお客様に迎えていただくことができました。特に日曜日は当日券をお求めの方がたくさん来てくださって、とても嬉しかったです。宣伝に関しては個人的な反省が沢山あるのですが、ずっと見てくれている方、応援してくれている方に支えられていることをヒシヒシと感じました。ありがとうございます。

2年ぶりの新作であり、新人公演でもあり、これからいろんな場所で上演出来るような作品にすること、が出発点にはありました。

そして昨年から重要なテーマとなっている「ホームドラマ」を作ること。

そして今までの作品とは違う作品にすること、つまり冒険をすること。

「ホームドラマ」であり「冒険作」の時点で大きな矛盾を抱えているような気がしますが、とにかく、今回もそうした無茶や無謀をかかえて出発しました。ここでいう「冒険」とはジャンルや物語の設定の話ではありません。「ホームドラマ」に似つかわしくない設定を持ち出して新たな「ホームドラマ」を作るのではなく、「ホームドラマ」が従来持つ「ドラマの生まれる構造」を解体し、自分なりの着眼点から再構築すること、そうした意味での冒険です。

今までにないものを作るというのはいつだって困難で、苦しい作業です。書いては消して、稽古しては削って、通しては並べ替えて、と言った作業が続きました。

客演のおなじみの二人には本当に支えられました。めまぐるしく変わる場面や登場人物をしっかりと具現化し、方向性そのものを批評しつつ、いつだって前向きにトライしてくれました。

小学生から年配の方まで、自分でも驚くほど札幌公演は好意的に受け入れられたようでした。

もちろんもっともっと練り上げていける箇所もあります。

ですが、チャレンジした語り口については、手応えを感じられました。

ツイッター上での感想集です。こちらhttps://togetter.com/li/1237906

札幌観劇人という観劇の感想サイトにも感想がアップされてます。http://kangekijin.com/2018/06/17/キリギリスの夜:弦巻楽団『歌は自由を目指す』/

ここで終わりではありません。文字通り、旅は続きます。

来週には芸能鑑賞公演、そして三重県での公演が待っています。

芸能鑑賞では昨年『ナイトスイミング』を見てくれた中学生たちに見てもらい、

三重では昨年『サウンズ・オブ・サイレンシーズ』を上演した津あけぼの座で公演を行います。

どちらからにしても、『歌は自由を目指す』はずいぶん振り幅のある作品になったと思います。

だからこそワクワクします。

どちらも、どれも、紛れもない弦巻楽団です。

どんな反響があるか、楽しみでなりません。まるで遠足の前の夜のようです。

本番当日は北海道神宮祭当日で、中島公園は出店で賑わってました。チーズダッカルビだけ食べれました。


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